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がん認定看護師育成 (愛知県立看護大)

愛知県立看護大(名古屋市守山区)は2008年4月から、がんの化学療法や、がんに伴う患者の痛みの緩和について高度な専門知識を有する認定看護師を育成する課程を設置する。同大学によると中部6県では初。ことし4月施行のがん対策基本法で、各地域でがん医療の水準向上が求められ、全国的に数少ないがん治療の認定看護師増につなげたい考えだ。

高度化が進むがん治療の現場では、治療の副作用や痛み、医療従事者の安全管理など、専門的な知識や技術を持つ看護のスペシャリストが不可欠となっている。患者の痛みや状況を的確に把握し、認定看護師は他の看護師の指導も行い、治療の適切化や円滑化にもつながる。

日本看護協会によると12日現在、がん化学療法看護とがん性疼痛(とうつう)看護の2分野で、認定看護師になるための教育が受けられるのは関東と関西地域の施設だけ。中部地方の看護師が認定を受けるには経済的な負担が大きく、両分野の認定看護師数は伸び悩んでいる。

このため同大学は来春、看護実践センターに化学療法と疼痛の認定看護師を育成する課程を新設。両課程で各30人の看護師を募集する。化学療法は4−9月、疼痛が10月−09年3月までの教育期間を予定。愛知県がんセンター(同市千種区)の全面的な支援を受けるほか、岐阜、三重両県内の医療機関などで実習を予定し、地域総ぐるみで両分野の認定看護師の育成を図る。

【認定看護師】がん化学療法看護やがん性疼痛看護など計17分野があり、一定期間の実務経験を有する看護師が、日本看護協会が認定した教育機関で6カ月以上の教育を受けた後、試験に合格する必要がある。同協会によると11月1日現在、化学療法の認定看護師は全国で204人、疼痛では267人にとどまる。中部6県では、化学療法の認定看護師が愛知県内に10人いるほかは、1けたにとどまり、岐阜県では化学療法の認定看護師はいない。

(2007年11月13日 朝刊 中日新聞提載)